- 未経験でもコンサルティングファームに転職できる?
平均年収も高いことから転職市場でも人気が高いコンサル業界。特にボストンコンサルティングやアクセンチュア、big4といった外資系コンサルは認知度とともに根強い人気があります。業界未経験でも第二新卒でこういったコンサルへの転職をしたいと思われている方は多くいらっしゃると思います。
未経験でもコンサルファームへの転職は可能です。実際ここ数年コンサルファームの中途採用の求人は右肩上がりで増え続けており、コンサル未経験者の中途採用割合は8割を超えています。また社会人経験5年未満の第二新卒を対象とした求人も十分に見つけることができます。一方で未経験の転職難易度は非常に高く、しっかりと対策をしなければ内定を得ることは難しいです。
- ポテンシャル採用はいつまで?
コンサルのポテンシャル採用(未経験)は30代まで設定されていることがほとんどで、若手であるほど有利に働きます。ただそれ以上の場合でも事業会社での経験があればコンサル未経験でも転職することは可能です。
- コンサル転職におすすめの時期は?
転職活動では時期によって内定の出やすさは変わります。コンサルは通年採用である企業が多いですが、求人数が多い時期のほうがそれだけ内定をもらえる確率はあがります。一般的に新年度を迎える4月に向けて2~3月に求人数はピークを迎えます。ただ各社の決算月やプロジェクトによっても求人は大きく影響を受けます。興味がある分野の求人が出ているかはエージェントに確認しましょう。また一度不採用になった企業も時間を置いたり、異なる職種では内定を頂けることもあります。自分一人ではなかなか情報を得ることが難しいため、転職エージェントと相談しながらエントリー先を選定することをお勧めします。
- コンサルの種類
コンサルといっても一括りにできません。コンサルには業務によっていくつかの種類があります。それぞれ必要な知識やスキルも全く異なります。自分が転職したいコンサルはどういったプロジェクトを受注しているかを理解していなければ、面接での志望理由などにロジカルに答えることもできません。コンサルの種類を知って、ぜひ自分の行きたいコンサル会社を選んでください。
- 戦略コンサルティングファーム
Ex)マッキンゼーアンドカンパニー、ボストンコンサルティンググループ
戦略コンサルティングとは企業の経営層に対して事業計画や新規事業立案の支援を行う仕事です。最近では後述する総合系やIT系のコンサルの業務領域までプロジェクトを広げています。コンサル転職の中では最も難易度は高く、高い知識やスキルが求められます。
- 総合系コンサルティングファーム
Ex)デロイト、PWC、KPMG、EY、アクセンチュア
総合系コンサルティングとは戦略立案などの上流工程から実行支援などの下流工程まで企業を包括的に支援するコンサルティングファームです。
- ITコンサル系コンサルティングファーム
ITコンサルティングの役割はクライアントの経営課題をITシステム利用して改善支援する仕事です。
- その他のコンサルティングファーム
上記のほかに官公庁からの調査案件の多いシンクタンクや企業の人材面の課題を解決する人事系コンサルティングファーム。また製造業向けなどの業界ごとに特化したコンサルティングファームがあります。
- コンサル転職で求められるスキル
- ロジカルシンキング
コンサル転職ではここが一番見られています。ロジカルシンキングとは物事を筋道立てて考えることです。「地頭力」とも言われ先天的な要素が多いと思われがちですが、筋トレと同じようにロジカルシンキングは一定鍛えることができます。
- 資格
・簿記2級
会計系のコンサルやFASを目指している方は特にとったほうがいい資格です。公認会計士や簿記1級を取得できるのであればベストですが、転職におけるコスパでは簿記2級は最強です。取得するまでも合計100時間、2か月勉強すれば合格可能性があります。また今はCBT受験でいつでも受験することができるため、転職活動と並行して取得することをおすすめします。
・TOEIC800点
コンサルを目指している方は外資系のコンサルファームを目指されていることが多いと思います。転職活動時にビジネス英語をマスターしている必要はありませんが、あると大きなアドバンテージになります。転職後も英語で書かれた文章も読む機会があります。英語力はすぐに伸びるものではありませんので、長期的に対策する必要があります。
- コンサルに未経験で転職するためにするべきこと
- 面接対策
・転職理由、志望動機
新卒就活と同様に転職時にも志望動機が必ず問われます。また転職時には退職理由ややりたいことが現職で実現できないかなどを論理的に説明する必要があります。ネガティブな退職理由は伝えないようにすることが重要です。
・提供できるスキル
過去の経験や実績から転職後にどのようなことを企業に提供できるかです。定量的に示すことができる実績があればベストですが、若手の方はまだ実績がほとんどないケースがあると思います。そういった場合には、志望理由と企業分析を強化することで熱意を伝えられ補うこともできます。
・ケース面接
戦略コンサルなどの一部のコンサルティングファームでは、志望動機などの一般的な質問のほかにケース面接があります。ケース面接とは「東京→福岡間での一日の機内コーヒーの販売数は?」というように一定の仮設を置きながら回答を導き出すものです。解答には仮定した数字の根拠が求められます。ケース面接があるかどうかは転職エージェントに確認すれば知ることができます。また対策書籍も多数出ていますので、ケース面接があるコンサルを受ける方は対策をしてから臨むようにしましょう。
- 資格
上記の通り資格については「簿記2級」と「TOEIC」は汎用性が高く最強です。特に転職活動まで時間がない方は、少ない時間で成果のでやすい「簿記2級」をおすすめします。
- まとめ
30代までのコンサル転職は未経験でも十分採用される可能性があります。ただ未経験の場合、面接で自分の提供できるスキルに弱いことがあるでしょう。したがって、転職理由や志望動機を論理的に説明できるようになることは必須です
コメント